事業内容
脱炭素社会の実現に向けて
報告・実例紹介
2024年12月2日、利根実業高校と『森林由来の脱炭素勉強会』(第3回)を開催しました!
24.12.11
利根実業高校グリーンライフ科森林科学コースの2年生だった1月31日に始まり、3年生になってからの5月13日に続く3回目の勉強会は、森林に携わる、人生の先輩方から経験談をうかがい、意見交換を行ないました。
トップバッターは、人口635人(2024年3月)の山梨県小菅村で、東京農業大学の「源流大学」プロジェクトをきっかけに移住した石坂真悟さんに、森という共通言語があったことで地域の人と信頼関係が築けた話やNPO法人立ち上げの経緯などについてお話しいただきました。
次に、宮城県加美町で鎌田林業土木有限会社を継承した鎌田一輝さんから、林業という仕事の実際についてうかがいました。宇都宮大学で教員になるために学んでいた鎌田さんが、突然、家業の林業を継ぐことになったときの決心や、未知の業界で日々学びながら前向きに進んでいる姿を教えていただきました。
最後に、北海道森林管理局の平田美紗子さんからは、「好きなことを仕事にするには、覚悟と学び続ける姿勢が必要」というキーワードをいただきました。平田さんは子どもの時から絵を描くことが大好きで、林野庁に入庁後は自然を描くための知識を増やして「本当の姿」を描くスキルを向上させ、絵や漫画によって、森林・林業と外とをつなぐ「通訳者」を目指しています。
3人の先輩のお話の後、ワークショップ形式で将来のことなどを話し合いました。3回の勉強会が高校生の皆さんの心に残り、何かあったときに拠り所として思い出してもらいたい、という気持ちを込めて、ADeSから修了証と記念品をお贈りしました。
終了後には、5月に植樹したハルシベヤナギの観察と記念写真撮影をして閉会になりました。
今後も、利根実業高校グリーンライフ科森林科学コースとの勉強会を、引き続き実施する予定です。