事業内容 事業内容 一般社団法人 脱炭素推進協議会 -ADeS- 事業内容 一般社団法人 脱炭素推進協議会 -ADeS-

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脱炭素社会の実現に向けて

報告・実例紹介

インタビュー「2年目を迎えた、出張授業」 青木栄二朗さん(利根実業高等学校 グリーンライフ科森林科学コース教諭)

2025年3月に卒業したADeS受講一期生。前列、右端が青木栄二朗先生。

 利根実業高等学校の生徒さんと一緒に、森林由来の脱炭素について学ぶ出張授業が2年目を迎えました。初年度は2年生の終わりから3年生にかけて3回実施しましたが、進路への影響などを考え、1年生の終わりから2年生にかけて行なうように変更しています。
 学校現場との連携はなかなかハードルが高いのですが、協力してくださる背景などを伺いながら、「利根実」の学びの姿勢を青木栄二朗教諭にお話しいただきました。
(2025年度の出張授業第1回は、2月7日に開催しています)

2月7日に開催した2年目の出張授業第1回。

本文

― 一般的に、外部の団体に授業時間を割くのは難しいと思うのですが、ADeSに時間をくださったのはなぜですか?

 ADeSの出張授業を受け入れたのは、生徒たちがこれから生きていくにあたって「必要な情報」を与えていただけると確信したからです。
 教育の現場では、どうしても教えることが中心になりますから、実際に仕事として森や自然エネルギーに従事している方々の生きた情報を知ってほしいのです。もちろんそれができたのは、本校が地域連携を積極的に行う校風と、自由に活用できる恵まれた環境を持っているからだと思います。

― 放置竹林の有効活用で表彰されましたね。出張授業で講師を務められた平田美沙子さんが教えてくださって、我が事のように喜んでおられました。

 「全国がんばる林業高校生」という大会(令和6年度)に初めて出場して、林野庁長官賞をいただきました。グリーンライフ科森林科学コースの2年生と3年生が「放置竹林の夢〜無価値からの挑戦〜」というテーマで研究した結果を発表して表彰していただきました。
 また、「令和6年度バイオ甲子園」では「ソバ殻と三番茶を活用したキノコの栽培実験」で優秀賞をいただいています。

― 実習や地域とのつながりを大切にした指導をされているんですね。

 今の生徒たちには「体験格差」があります。高校1年生のスタート時点で、「体験格差」をどのようにしたら埋められるのか、と考えてきました。
私がADeSに出張授業をお願いしたのは、その格差を埋めるためです。実際に講師の平田美沙子さんは、利根実業高校での出張授業をしてくださった経緯もあり今回の受賞についてお褒め頂きました。さまざまな現場で活躍されている大人と、こうしたつながりをたくさんつくれることが、生徒の原体験になります。原体験は原動力の源ですから、たくさん体験してほしいと考えています。
 外に出ることで地域資源に気づき、それを活用しようとする意欲と、アイディアが生まれます。
学校の外にある課題を見つけ、解決するための気づきを大切にしていかなくてはならない。だから、生徒たちには外に出て、地域の方々との交流を積極的に深めてほしいのです。そこで放置竹林で困っている地域や人がいて、その人のために「なんとかしたい」と思い、今回の研究へとつながりました。
 いろいろな大人と出会って、事例を見聞きすることで、知っていることを増やし、課題解決への糸口が見つかってくるのだと思います。

―本当に、青木先生のおっしゃる通りですね。そして、その後押しで、実際に生徒たちが成果を上げている様子を知ることができて、将来にとても希望が持てるようになりました。2025年度も引き続き、どうぞよろしくお願いします。

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